メガガルーラに故郷を滅ぼされた人の手記
- 1970/01/01
- 09:00
1年のちんぐどらです。
シーズン2もいよいよ終盤を迎え、しらぬに次いで自分もシングルレート2000を達成したので構築を晒そうとも思ったのですが、いかんせんPTメンバーを度々入れ替えていたこと、シーズン1から500戦近く愛用していた剣舞メガノオーを抜いた直後勝率が跳ね上がったこともあって、紹介できるやつが鉢巻ガルドとスカーフゲッコウガしかいないという。
そういうわけで、俺はシーズン2にて多く見られたポケモンとその型、及びいわゆるテンプレともいわれる並びをいくつか紹介していこうと思っています。
……と思ったのですが、かつて幼稚園年中時代のアルバムの”将来なりたいもの”のところにガルーラと書いていた俺ですら、この数か月のうちにガルーラに親を1145148108931919回は殺されており、もはやガルーラのことを許せなくなってしまったため、ここではガルーラ対策について考察します。絶対に奴を許してはならない。
・ガルーラ
【型】意地HA・AS、陽気AS、勇敢HAC・控えめCSなどなど多数(多すぎる)
【特性】メガ前肝っ玉(早起き・精神力)→メガ後親子愛
【技】恩返し・捨て身・猫だまし・不意打ち・地震・グロウパンチ・岩雪崩・噛み砕く・大文字・冷凍ビーム・10万ボルト・岩石封じ・凍える風・ドレインパンチ・冷凍パンチ・炎のパンチ・雷パンチ・シャドーボール・地球投げ・のしかかり・ずつき・秘密の力など
メガ石所持率はほぼ100%。言わずと知れた高速高火力高耐久先制技積み技持ちのハイスペックさで、ガブリアスに並び現環境において最も警戒すべきポケモン。
型の判別はほぼ不可能と言ってもいいです。相手の他のPTメンバーを見てある程度読むことは可能ですが、とりあえず素早さは最もメジャーと思われる準速を基準にし、先ほど挙げた技の上から10個は持っている前提で動かなければなりません。
特に汎用性の高い地震・恩返し・グロパン・不意打ちの採用率は非常に高いですが、技構成次第で臨機応変な立ち回りが可能。一度グロパンを積まれると、ゴツメ物理受けで削るor上から鬼火コットン甘えるor上から不意打ちを耐えて超火力で殴る等でしか対策不可能な兵器と化します。
最大の特徴として、その型によって仮想敵が大きく変わること、そしてそれゆえにPTの軸とならざるをえないことが最大の長所であり、同時に付け入る隙でもあります。
主な仮想敵に対する有効打を見てみると、
ガブリアス・ランドロス:(非)接触氷技
ギルガルド:岩雪崩→地震・肝っ玉恩返しorグロパン→地震・身代わりなど
ゲンガー:噛み砕く・シャドボ・肝っ玉のまま殴る
クレセリア:身代わり+噛み砕くシャドボ秘密の力など+地球投げ・毒々
ポリゴン2:グロパン→恩返し、地球投げ
ヤドラン:電気技・地球投げ
ハッサム:炎技・グロパン→地震など
ギャラドス:岩雪崩・グロパン→恩返しなど(読み合い多)
エルフーン:特殊氷or炎技
その他ミトム・メガバナ・ボルト等々:猫騙し→捨て身、グロパン→恩返し不意打ち地震等
(対面有利なバンギラス・ヒードラン等も割愛)
などとなっており、さらにここから一度でもグロパンの起点を作ってしまうと、ガルドが不意打ち連打されるだけで動けなくなったり、ポリ2が捨て身で沈んだり。さらには安全に流せると踏んでゴツメクレセを投げると身代わりを置かれてから地球投げ+非接触技や毒々を食らうなど、一瞬でも隙を作るとサイクルの崩壊に直結しかねません。
対策としては、純粋に上から殴れる格闘で牽制するか、上から鬼火を撒けるやつ、ゴツメ持ちのクレセやバルジなどで削り、後でガブやアローなどで無理矢理突破するといった戦法が基本となります。
問題は地球投げ搭載型ですが、これは本当に相手のPTから判別するしかないです。しかし先ほど書いたように、こいつはPTの軸にならざるをえないため、他の枠が見かけ上全体的にクレセやポリ2などの超耐久に異様に薄いということが多いです。
具体的にメジャーな型で実際に選出されやすいタイミングを見ていきます。
・初手で出てくる場合
初手ガルーラの長所はその崩し性能と突破力の高さにあると言えます。ガブランドマンムーなどステロ持ち候補や、ロトムやゲッコウガなど初手に安定する駒がこちらにいる場合によく選出されます。また、霊のいないPTに対しては肝っ玉である利点が薄いため、早めにメガらせて耐久を底上げし、サイクル戦に持ち込もうとさせる場合も多いです。
第一に初手襷ガブを1ターンで処理できる駒が、氷技持ちメガガルーラ以外にはつららばり持ちとユキノオー、珠or鉢巻ダブチョガブorオノノ(リスク高)に限られており、ステロor攻撃or岩石封じと選択肢がどれも強く、長く居座られると厄介な初手ガブを型に関係なく一撃で葬れるため重宝されます。凍える風であれば確定2のラインを確保しつつ相手の交代を許さずにグロウパンチの起点に出来たりもします。
他にもコットン宿みがエルフを安全に突破できる点や、地球投げがあれば壁張りや鬼火撒きにも怖くないといった利点も多いです。
逆に冷凍パンチは、4倍弱点をつける相手はCに多少振れば冷凍ビームで倒せること、ゴツメ鮫肌が痛いこと、抜群冷凍パンチ<等倍恩返しであることなどからか、実際に採用されているところを見たことは一度もありません。
次に猫捨て身という超火力の押しつけ。HBのオボンでない壁張りウォッシュロトムやメガバナも高確率で沈み、マンムーにも行動の自由を許さず確実に流すことが出来ます。さらには捨て身の反動や相手の攻撃、ゴツメで削れた後も、純粋に縦の相性がいいクレセに交代してから三日月の舞で全回復させるいわゆる月光乱舞が可能で、純粋な殴り合いではおそらくトップクラスの突破力を秘めており、クレセ単体のポテンシャルも合わせて非常に厄介で、ガルドやアローまでセットになると格闘1体での突破はほぼ不可能になってしまいます。
もちろんこの2種類だけではなく、初手に保険ガルドに来られても対処可能な岩雪崩持ちや、肝っ玉恩返しなどで無理矢理地震圏内に入れてくるもの、こちらがガルドに交代するのを読んでメガらずに肝っ玉グロパンを打つ型、同じ理由でゲンガーにも刺さる岩石封じ持ちなどとにかく幅広いです。岩石封じは対面で厳しいギャラに上を取らせないなどの利点もありますが、メガガルに持たせる技としては火力不足なため採用率はそこまで高くない印象ではあります。
これらの初手に出てくるガルーラに一貫して言えることとしては、全抜きストッパーとしての技は(猫不意打ちを除いて)入りにくいということでしょうか。特にメガハッサムの流行で相対的に対処枠としての炎技持ちがPT内に増えたため、初手ガルの炎技の所持率は低いと言ってもいいでしょう。他にもこちらの相手のプレイスタイル次第では、後ろにガルドやゲンガーなど霊の存在をほのめかしておけばメガらせずに上から粉砕することも不可能ではないです。
以上を踏まえると、初手に出てくるガルーラは
・AS意地っぱりの猫+捨て身
・Cに振ってある特殊氷技持ち
・霊を意識した岩石封じorグロパン+地震+不意打ちor噛み砕く持ち
・岩雪崩搭載型
・地球投げ搭載特殊型(希少種)
といった、初手におけるタイマン性能が高い型である可能性が高いと思われます。(もちろん個人の考察なので断言はできませんし、こちらのPT次第で誘う型は大きく変わります)
逆に2番手以降に出てくるガルーラはこれら以外の型、つまりグロウパンチ+悪技を持たせた全抜き型や、本来の高火力高耐久を活かして恩返しやドレインパンチなどでサイクル戦に組み込みやすい型(しらぬが使っていたものはこれ)がメインになるでしょう。
以上を踏まえたうえで相手のガルーラを絶対に穀すために、ガルーラと組みやすい縦の並びを考えていきたいと思います。
まずガルーラに対して対面で強い駒を考えると、先に書いたように高速格闘タイプがまず候補に挙がってきます。次に高耐久格闘、威嚇持ち、上から眼鏡or鉢巻で高火力で格闘技などを押し付けるアタッカー、鬼火撒き、ゴツメor輝石持ちの超耐久。
ガルーラと相性のいい味方となるとこれらを見れ、かつ処理も可能な駒となります。そこでよく使われているのがクレセリアやギルガルドといった面々。
(壁構築の始動要員なんかはガルーラでは相性が悪いためここでは度外視)
クレセリアは純粋に格闘やガブの受け皿としても優秀で、ゴツメでダメージを稼いだうえでサイキネ冷Bで迅速な処理が可能、さらには交代先に電磁波を入れてからの三日月の舞でガルーラを再利用させたりと、あらゆる補完が完璧と言えます。後ろにファイアローやゲッコウガを控えさせて殴り続けるだけで、対策のないPTはほぼ壊滅してしまいます。
クレセリアはバシャーモの珠フレアドライブやローブシンの叩き落すも安定して受けきることができ、積み技無しで確実に一撃で倒すことのできるポケモンは存在しません。(最大火力である鉢巻適応力シザリガーの叩き落すでようやく特化クレセリアが高乱数、DSに回していることも多いので実質確定一発と言えなくもないですが)
続いてギルガルドですが、こちらも同様に格闘に対する確実な受け出しが可能であり、生半可なダメージをもろともせず剣舞を積んできます。ゴウカザルやバシャーモですらCに200近く努力値を割いた上で珠持ちでなければオバヒでこいつをワンパンすることすらできず、襷などでむやみに攻撃すると弱点保険の起点になってしまいます。
ローブシンであれば、ガルーラに対して有利な上に最遅ギルガルド(S実値58)の下から叩き落すを打つことが出来ますが、行動を読まれてキングシールドで防がれると、珠持ちであっても耐えられて弱点保険を発動させる隙を作ってしまいます。
では、つらつらと特徴だけ並べても仕方がないので、思いついた対策案をいくつか挙げて終わろうと思います。
・ギャラドス@ギャラドスナイト
意地っぱりAS
威嚇→型破り
アクアテール・地震・氷のキバ・竜の舞
意地2舞アクテでH振りメガガルが中乱数(40%ほど)、つまり舞わずに大抵のメガガルを2発で沈めうる。さらに1舞地震でH振りガルドが同じくらいの確率で沈む。メガらなくても1回はシャドボ耐えて舞えるので、聖剣飛んできたらラッキーだと思って2回舞いましょう。
問題はクレセリアで、特化だと2舞地震→2舞アクテで確定圏内に入りません。まあ信用できる確率なのでそこは構わないのですが、問題はクレセの技構成です。電磁波があると後ろのガルーラの処理が出来ず、三日月の舞があれば詰み、なくても常に交代読みを迫られます。さらにクレセが冷凍ビームでなくムンフォを採用していた場合が厄介で、冷凍ビームを見るまではうかつにメガシンカすることもできません。地味に腹太鼓マリルリを後出しから止めるスキスワゴツメクレセなんかも厄介です。
しかしクレセ不在のガルガルドの並びには強気に立ち回ることができるのはとても強力。後ろにいることの多いガブリアスやゲッコウガ、ボルトロスを上から殴ることもできる点も非常に強力で、メガればスカーフ霊獣ボルトの10万も耐えてくれます。
メガらず舞わなくても火力は確保できるので、威嚇持ち及び地震透かし役としてサイクルに組み込んだりもでき、個人的にメガシンカのタイミングが最も難しいポケモンだと思っています。対ガルーラ入りの全抜きエースとして自分は重宝していました。
・バシャーモ@バシャーモナイト
意地っぱりHB余りAS
猛火→加速
叩き落す・馬鹿力・剣の舞・身代わり
最初はネタだったのですが、割と強そうに見えてきました。実際には使っていませんが。
ガルドを起点に流してクレセの目の前で2回剣舞するのを狙っていきます。2舞叩き落すでこちらがA無振りでも防御特化クレセが沈みます。1舞だとA特化でも沈まないのでそこは割りきりましょう。
HぶっぱからBに振れば無振りクレセのサイキネ→ゴツメ→ガルドの特化影打ちを耐えれるので、神秘の守りを貼れていあたらそのまま突っ張ってもクレセ込みで2体倒すことができます。ガルドの王盾で一度防がれてAを下げられても叩き落すで消し飛ばせるので、実質この1体でガルクレセガルドのうちガルかガルド以外の2体を突破できることになります。また、身代わりで電磁波をうまく透かせればメガガルの猫→不意打ちも耐えれるだけの耐久も保持可能です。しかも、馬鹿力後も叩き落すでガブを確定ラインまで持っていけるので、まさにガルクレセを殺すための機械といえるでしょう。